初めの一歩
初めの一歩
初めの一歩というのなら・・・
もう随分前。
去年からからもしれません。
私:「先生、来年って、浴衣浚いありますか?」
師匠:「僕のはないけど、おっかさん(真起子先生)のところはやるかも」
私:「それ・・出てもいいですか?・・」
師匠:「いいけど。」
もうね、情熱が、止まらないのです。
どこかで踊りたい、という情熱が。
兎に角、舞台で踊りたい。
その私の強い想いに、
師匠も、真起子先生も応えてくださって。
感謝の気持ちで一杯です。
そして、今年の春。
師匠から・・その後・・何もなかったので・・・
ちょ、ちょっと催促・・(^^;)・・(笑)
私:「先生。あのぉ・・浴衣浚いって・・。」
師匠:「あ。やることになったみたい」
私:「・・・・ぜひ出させていただきたいのですが・・」
師匠:「うん。いいよ。じゃあ、何を踊るか考えよう」
やたっっ!!(^0^)
また舞台に立てる!!!!
その頃私は「水仙丹前」のお稽古中。
これはこれで、別の目的でお稽古してましたので、
浴衣浚い用にもう一つ、2段稽古することになりました。
う。
うっれしいなあ〜〜〜♪
2段稽古・・・・大好き・・・・・・。
去年の「藤娘」と「田舎巫女」の2段稽古以来♪
わあいわあい。
しかし・・・演目決めは結構時間がかかりまして・・・・。
師匠:「なんか、やりたいもの、ないの?」
私:「やりたい、っていうの、本当にないんです。
いいかえれば なんでもやりたい、ってカンジで・・」
師匠:「・・・あのさあ、こんなカンジ、っての。漠然としてていいから」
私:「・・・ないです・・・(^^;)」
師匠:「ん〜〜どうしようかな」
やる気満々なんですが、私、いつも「こういうのが踊りたい」ってのがないんですよね。
なんでもやりますってのが正直なところで・・・。
この会話が堂々巡りし、
1週間が過ぎ・・・。
師匠:「ねえ。浴衣浚い。」
私:「はい」
師匠:「さがみあまは、はどうですか?って
ウチの母親が。」
私:「さがみあま?????」
聞いたことも見たこともない演目。(^^:)
でも・・真起子先生が勧めてくださったのなら
もう喜んで(^^)♪
私:「なんだかよくわかんないですけど、
じゃあ、もうそれで♪」
・・・・・これで決まりました・・・・・・・。
そして・・・
師匠:「観たこと、ないよね?」
私:「ありません。初めて聞いた題名だし」
師匠:「どんもんか、まったく知らないってのもな・・」
と、真起子先生が「相模蜑」を
踊られた時のビデオを見せてくださいました。わあい♪楽しいなっ♪
・・・・・・ん?んん?・・・
・・・・・・・・・・・・。え?・・・ええ?こ、これは・・・!!・・・・・・・。
げ。げげげ。げげげげげぇっ!
なんだこりゃあ!(T^T)!
なななな。なんて難しい踊りなんだ?
いや、当然真起子先生は難しさを感じさせず
余裕で踊っておられますが
自分がコレを・・と置き換えたら
もう、想像しただけで大変だ!ってわかります。
観終わって口をあんぐりとあけながら師匠を振り返る私・・
「なんだその顔は?」という笑顔の師匠・・・。
私:「せんせい・・・・・」
師匠:「なに?まあ、ちょっと手が多くて大変だけど。
あなた振りを覚えるのは早いから平気でしょ♪」
私:「いや、あのせんせい・・・」
師匠:「なんだよ?」
私:「・・・・・・あのこれ・・私には無理だと思うんですけど・・」
師匠:「なんでよ?」
私:「・・・明らかに難しいです・・・」
師匠:「ははは。浅妻船だの藤娘だの
踊れた人なんだから踊れますよ」
私:「・・・うはっ・・・・自信ない・・・」
師匠:「大丈夫だよ。心配しなさんな(^^)じゃあ、これ、やろう♪」
「相模蜑」との戦いはココからスタートしました。
難しくない踊りなんか一つもないけど、
やってみたら、やっぱり、
見た目の印象以上に
本当に難しい踊りでした。(T^T)
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