心の中に鉛の塊を抱えた状態で私は多摩センターの
レインボー造形へと向かった。足取りは決して軽いものではなかった・・。
不安・・・・・・!
マーシャの私をご存知のレインボーの皆さんは
「河合さん、またレギュラーなんですね♪」と温かく迎えてくださった。
そして、「今回は金、かかってますからねー」
「金がかかる・・・・衣装・・・?」
今でも忘れない。あのときのなんともいえない不安感。
そして・・・その瞬間は訪れる。
「はい、これ。これがラミイのデザイン画ですよ。」
綺麗なカラーのデザイン画を、恐る恐る見た。え?これ?これなの?
これ、私が着るんですか?は??
・・・・・・・・・・帰りたい!!!(T^T)・・・
そのとき私は本当にショックで、軽いめまいさえ起こしていた。
衣装じゃない!これは衣装じゃなくて甲冑じゃないかっ!!
なんで私が甲冑を着るのよ!?だまされた!だまされたぁー!!
・・・と心で叫んで見たところで、逃げられるわけでもなく、
私は弱い笑顔を浮かべていた。そして
「これ、着てきてもらえます?」と手渡されたもの。
それはモジモジくんが着るようなつなぎレオタードだった・・。
足首、膝周り、太もも、腕、首周り、・・・ありとあらゆる場所に
仮で作られた型をあてて、調整が行われる・・・
モジモジくん姿でねずみ色の型をはめこまれながら、私は絶望していた。
絶望のまま時間はすぎ、京王線での帰路・・・・・。
車窓の風景をうつろな目で見つめながら、私は疲労困憊していた・・・・。
最寄の駅に着くと、偶然、大の仲良しの女優、
ソルジャンヌ樋口玲子=森みつえが笑顔で歩いてきた。
(特急指令ソルブレインのヒロインです)
みつえ:「あ!あみちゃんっ!!おはよー!!♪」
あみ:「・・・・・・・あ・・・みつえちゃん・・・・・・・」
みつえ:「・・?あみちゃん・・・?顔色が悪い・・・」
あみ:「え・・・?ああ・・・今日ね・・。衣装合わせだったのよ・・」
みつえ:「ああー。そんなこと言ってたよね?大泉行ってたの?」
あみ:「・・ううん・・・。レインボー造形・・・・・・」
みつえ:「え?レインボー行ってたの?なんで?え?それって・・・」
あみ:「あはは。みつえちゃん。すごい衣装なんだよ・・・。
甲冑だよ。甲冑。あはは。ははは・・・・・・・(目がうつろ)」
みつえ:「あ、あみちゃんっ!しっかりっ!しっかりしてっ!」
・・・・・・・・・・この日から大泉での写真撮影会までの数日を私は本当に
憂鬱な気持ちですごすことになるのだった・・・・・・・・・・・・・・・。。
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