まだ、ラミイのキャラクターはわかっていなかった。これまた勝手に、
・・・・・・・・・・・えええー??ナニコレ・・・・・・。
ただひたすら待ち続けたいじらしい妻。愛しい夫との再会を果たした喜びに
現場で改めて、じっくりとグリフォーザーを見た。
これに向かって「ダーリン!」なの?抱きつくの??まるでコントじゃん・・・。
★後に、ジバンの頃のアクション監督、山岡氏が、
このシーンの感想をこう言ってくれました。
「あみちゃんが、ダーリーンっ!って駆け寄ったのを見たとき
『ああ、河合亞美、抜けたな』って思った。
どこかに持ってた、殻がなくなったよね。すごく開放されてた。
成長したなあって思ったよ。嬉しかったね。」
そう。私は・・・それまで、いつもどこかで「こう見られたい」とか「こう振舞いたい」とか
そういう小さな物差しに支配されていたところがあった。自意識過剰。
しかし、ラミイは、そんなものを持っていたら、演じられない手ごわいやつだったのだ。
のびのびと、開放してやらなければ、ラミイになれない。
そう。私はこの日、初めて本当の意味での感情開放に成功したのだ。
一度感情開放を覚えてしまったら、なんと後が楽になることか!!
芝居をするにも、リポートをするにも、上手い、下手、以前に
感情が開放されてなければ何も伝えられない。
あの猛烈な恥ずかしいという感情を克服できたことで
私は山岡さんがおっしゃったように、おそらく、「抜けた」のだ。
ラミイと出会ってなければ、わたしは今もちいさな物差しのなかで
チマチマと人目を気にしていたかもしれない。
そんな風に思うのである。
|